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iray を standalone mental ray で使いたい(2)

iray では Shader をカスタマイスはできないと言っても iray には shaderはある.アーキテクチャ(mia_material, 3dsmax では Arch & Design) のinterface を持った shader が一つサポートされているのみということであった.ただ,実装はArch&Design ではなく,完全に新しい iray shader という.これは,ユーザが勉強しなおす必要がないようにとの配慮らしい.そのため,物理的に意味のないパラメータは無効になっている.今後,物理的に意味のある BRDF 系の shader はサポートされていく予定ということである.あと,volume のサポートは予定であって,iray の version 1 ではサポートされていないというのは残念だった.

ユーザとしての問題は,iray が次の 3dsmax/Maya でサポートされるのかということである.iray を Maya から使えるかどうかは,Autodesk の決定であって,mental images としてはなんとも言えないという説明であった.ただ,mental ray の 3.8+ の standalone か,NVidia の RealityServer という製品では support される.(mental images のweb www.mentalimages.com を参照)

しかし,どうやら Bunkspeed という選択肢もあるようだ.

Bunkspeed iray demo: http://www.youtube.com/watch?v=t5cn4UNqBfY

私の場合,mental ray の standalone を使うことはできるので,次のバージョンがリリースされたら使ってみたい.ここでは,3dsmax から mi file をexport して,それを mental ray の standalone でレンダリングする方法を説明しよう.

この方法はこれまで render farm を使う人だけに有用だったが,もし,irayが次の 3dsmax/Maya/XSI ではサポートされない場合には有用かもしれない.

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