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スタンドアロンメンタルレイを使う

もしあなたが Maya や 3dsMax, XSI を使ってレンダリングしている場合にはこの記事は不要です.シェーダを書いたり,アニメーションのためにレンダーファームを使ったりという場合にはこの記事は多少参考になるでしょう.

メンタルレイの参考文献

メンタルレイの参考文献は以下のものが重要です.
  • Thomas Driemeyer, Rendering with mental ray, 3nd Ed. (Mental Ray Handbooks 1), ISBN-13: 978-3211228753
  • Thomas Driemeyer and Rolf Herken, Programming mental ray, (Mental Ray Handbooks 2), ISBN-13: 978-3211838518
  • Andy Kopra, Writing Mental Ray Shaders: A Perceptual Introduction (Mental Ray Handbooks 3), ISBN-13: 978-3211489642
しかし難しいので他の文献も探してみると良いでしょう.個人的にはこの中で一番わかりやすいのは Andy Korpa の本だと思います.http://www.writingshaders.com/ がサポートページです.

最初の二冊には日本語訳があるようですが,残念ながらバージョンが古すぎて(version 2.0,2.1)あまり使えないでしょう.

メンタルレイを入手する

私の場合は会社でメンタルレイを使っているので問題ないのですが,個人で入手する場合には Maya, 3dsmax や XSI を買うというのが一番簡単だと思います.ただし,スタンドアロンが欲しい場合はちょっと複雑です.噂では,スタンドアロンは1000 ドル位ということですが,本当にいくらなのかは知りません.

standalone の mental ray を入手する一番簡単そうな方法は Andy Kopra のシェーダ本を買う方法だと思います.この本にはメンタルレイの 3.6+が付属しています.先程 Amazonl.com をみたら 157 ドルでした.(2009-5-14(Thu)では15,000円です.) このメンタルレイは機能的には並列機能だけ除いてフルバージョンです.つまり正規版と同じ画像を生成できますが,ネットワークレンダリングができず,1 Core しか使わないバージョンです.しかし,この値段ならば個人でも買えるでしょう.

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図 1 にメンタルレイの通常の構成を示します. 図 1 メンタルレイの構成 F1: Application scene file: アプリケーション固有のファイルで .max (3dsmax), .ma または .mb (Maya),.scn (XSI) などです. F2: .mi file: mental ray の scene description ファイルフォーマットです.多くの mental ray をサポートしている DCC ソフトウェアは .mi ファイルをエクスポート(export)する機能があります.(A2) 1. Application: DCC (Digital contents creation)ソフトウェア (Maya, 3DSMax, XSI, ...) や CAD プログラムです. 2. mental ray core: メンタルレイのコアプログラムです.メンタルレイにはライブラリ版とstand alone 版があります.ライブラリバージョンのメンタルレイは,アプリケーションからトランスレータ(translator) というモジュールを通じて命令やデータを受けとり,レンダリングを実行します.トランスレータというのは DCC アプリケーションの内部データを mental ray のデータに翻訳(translation)するプログラムです.スタンドアロンバージョンのメンタルレイは.mi ファイルを読み込み,レンダリングを実行します.メンタルレイはコア自体だけでは動作せず,シェーダが常に必要なことに注意して下さい.シェーダがプラグインであることを考えれば,理解しやすいと思います. 3. mental ray base shader: メンタルレイがデフォルトでサポートしているシェーダです.基本的な光源(lihgt),基本的なマテリアル(material),たとえば 最も簡単なシェーダとしては Lambert シェーダなどがあります. 4. Application shaders: 各 DCC ソフトウェアや,CAD ソフトが独自に持っているシェーダです.3DSMax は 3dsmaxshaders, Maya は mayabase などというシェーダパッケージを持っています. 5. Custom shaders: ユーザ独自のシェーダや,メン...

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